『荒地野菊』百々登美子

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著者:百々登美子

著者第11歌集。
  置き手紙なさぬつばめに手を振りて  見返るときに戦はかなし昭和四年生まれの歌人は、終戦のとき十六歳。まさに「ひめゆり」の世代である。戦争の歌は少ないが、この歌の結句「戦はかなし」はついに出るべきものが最後に出た感じがして、はっとした。(小池光・本書「栞文」より)栞:小池光・志垣澄幸・久々湊盈子

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