『空白』江戸 雪

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著者:江戸 雪

《令和三十六歌仙 3》ああ、雨か。かすかに聞こえる雨音。
昔住んでいた家の勝手口に植わっていたヤツデは雨が降ると大きな葉を磨りガラスごしに揺らしていた。
雨なら雨、風なら風、鳥なら鳥を受けているだけ。
私にはそう見えた。      (本書「あとがき」より)生きること、死ぬことは、その理不尽と向き合い、怒り、祈り続けることだと歌人はいう。
亡き父への挽歌を収めた渾身の第七歌集。

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