『夏の辻』百々登美子

3,300円(税込)

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著者:百々登美子

《シリーズ現代三十六歌仙 15》書名の『夏の辻』は、母が幼い私へ教えた言葉なのである。「辻」は「見知らぬ所へ行く道」で「迷うと元の場所へは帰れない」といい、長くそこに佇っていてはいけない、と教えた。それが民俗的なものであることを後に知ったが、私にとっては特別な場所として残っていて、今でもふと不安な気持ちになることがある。(本書「あとがき」より)

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